法社会学概論試験

 この試験は割とネタになる。何と言っても、第一のネタは前日に徹夜で勉強したことであろう。いやいや、テスト前の徹夜なんて普通だろ、という一夜漬けを多用する方々は思うかもしれない。しかし、僕はひと味違う。前々日、11時間も寝てるのである。更に、昼寝を3時間している。OK、君の言いたいことは分かっている。僕もそれに同意するよ。やっぱ、アホだよねぇ。
 さて、勉強を始めたらば集中力は凄いのだ。0時から7時までぶっ続け*1で勉強し、その後大学の図書館で更に1時間半勉強した。
 とはいえ、法社会学「概論」だ。広く浅いこの授業科目、闇雲にやっても間に合わずに終わるのみ。なれば、ヤマを張るしかない。ここで私は考えた、出題するとしたらどこを出すだろう。やはり、今一番「熱い」ところを出すだろう。
 とはいえ、司法改革についての問題はこれまでも出してきたろう。今回は出しにくいに違いない。となれば、やはり、近年、注目されているADR(裁判外紛争解決)について出すだろう。と、いうことで合理的自主交渉(法の陰での紛争処理)、調停、仲裁、裁定(裁判)、はたまた少額訴訟やら何やらについても一通り勉強し、「ふふふ、これでヤマは完璧、K教授敗れたり!」と自己満足していた。

 さて、法学部の学舎で試験の教室は第1学舎(経済学部の学舎)の203号室だと確認した私は試験開始の20分前にその教室に向かったのだが……無い。歩き回っても歩き回っても203教室など無い。そもそも、第1学舎は通常利用しないから余り詳しくない。入口にある平面図を見てみたが……やはり無い。おかしいなぁ、と思いながらもう一度法学部の学舎に戻ると試験会場は230教室でした(泣)。つーか、2回生になって大学内で迷うってどーよ。

 試験会場につくと、試験官はS助教授。ふわふわの髪と垂れ目がちな優しげな瞳がどことなく人の良い大型犬*2を思い起こさせる可愛らしい方である。男性なのだけど。1回の時のS助教授の試験の「一言欄」に「S先生、可愛い」と書いた女生徒さんがいらっしゃったらしいし、僕の目はあながち間違ってないと思う。試験は「何でも持ち込み可」、単位認定もおおらかで、人柄も優しい素敵な方なのだが、いかんせん専門分野と授業内容が難しいのが難点である。
 さて、S先生の姿に癒されていると、問題用紙、解答用紙が配られてくる。そして、試験開始。裏返しの問題用紙を捲る瞬間、念を込める。「ADR来い! ADR来い!!」。試験問題は――

(1)マックス・ウェーバーの「法」の定義を述べ、その理論的意義を説明しなさい。

(2)現代日本において、共同社会のあり方はどう変化しているか。共同社会の社会学的定義、共同社会と法とのかかわりを中心にしつつ、自由に述べなさい。

(各50点)

 死ねた。

*1:奥様は魔法少女』(今期No.1のネタアニメ)とか『奥様は女子高生』(ベタだがヒロインが割と可愛い)を見ていたような気もする

*2:あずまんがのシルブプレワンちゃんを思い浮かべられたし