高校時代を振り返る


 昨今世間を騒がせている、世界史未習事件だけど、申し訳ないことだが僕自身も地歴二教科はきちんと履修してはいないような気がしている。世界史自体は受けているのだけど、その他の日本史・地理に関しては正規の授業として受けた記憶は無い*1。確かに日本史Aの教科書は買わされたし、授業でも「世界史Bの内容に日本史Aも入っているから」と言われ、「なるほど、日本も世界の一部だもんな」と納得した覚えはあるが、さて、実際にそこまで突っ込んで日本の歴史を習っていたかと言えば習っていないのだから、おそらく未習ということになるのだろう。
 

 とはいえ、学期末には成績表にきちんと日本史Aの成績が載っていたし*2、「こういうものなのだろう」と納得しちゃったりしていた。今思えば浅はかである。そういえば、ともう一つ思い出したのは倫理のことで、確かこれも教科書を買っただけで授業自体は「現代社会」という入試科目の授業を受けていた。そのときの説明も「現代社会に倫理の内容は含まれているから」といったことだった。とはいえ、現代社会にキルケゴールやらハイデガーやらの名前が載ってるかといえば、載っていないわけで、これもある意味では「偽装」といったことになるだろう。


 と、いうわけでこの件に関してはあまり偉そうなことはいえない、というかむしろ申し訳ない気持ちでいっぱいであるのだけど、救済措置をーとかとなると、(普通に履修してる)他の学校の生徒との兼ね合いもあり、それはやっぱり違うんじゃないかなぁということになる。


 一番、的はずれだと思ったのは「大学入試を変えないと」という意見で、その意見自体は別に否定しないけれど、出てくる文脈が違うんじゃないかと。「高校の必修科目と入試科目がシンクロしていないから、偽装をしないと合格できない」とかいわれると、「高校は予備校じゃないよ*3?」と言いたくなるし、「週休二日制も重なって、授業時間が少なくなった。偽装しないと(広い入試範囲を)教えきれない」とか言われたら、「そこ(教えきれない範囲)は生徒さんに任せたら?」と思ってしまう。
 難しい私立の地歴科目は別としてセンターレベルであれば、(選択肢制であることもあって)独学でもそこそこの点は取れる。地理の勉強を熱心にやってたとは言い難い僕ですら、一応、平均点はキープできていたのだから。


 とりとめもなく書いたせいで、落としどころが見つからないのだけど(苦笑)、今回の件に巻き込まれた生徒さんも、それ以外の生徒さんも、体調に気をつけてラストスパートをがんがってくださいませ。おわり、まる

*1:一時期、後期に世界史が必要だったため、地理の授業を受けたことはあったが、あくまで「課外」としてだった

*2:確か、世界史Bの得点と全く同じ点数が書き込まれていたような気がする

*3:とはいうものの、地方の進学校の予備校化は顕著だ。近くにリアル予備校が少ないからある意味仕方ない部分もあるのだけど