NHK杯 先崎八段vs松尾五段

 リアルタイムで見ていたわけですが、うーん、これは激しく微妙。昨年の豊川・田村戦に引き続いて、二歩で勝負が決まってしまったのだけど、何だろう、前回は「笑っちゃいけないけど、笑っちゃう」感じだったのに、今回は全く「笑えない」わけで、それもこれも、二歩やっちゃった側の松尾五段の対応にあると思うんですよねー。
 まぁ、2chでは「故意の二歩だ」、「いや、故意じゃない」という論争があってたりするわけですが*1、その問題を脇に置いておいても、松尾五段が茫然自失状態(あるいはふて腐れ状態)になってしまったのは不味かったなぁ、と。(快勝譜を汚されてしまった)先崎八段が、ちょっとムッとしながらも、取りなそうと話しかけているのに、それをシカトしてボーッとしてたのは、見ててあまり気持ちの良いものでは無かったですね。
 前出の豊川さんは打った後に、田村さんに謝ったりして、対応はきちっとしたらしく、その後もスタッフの方に「(早く終わってしまったけど)放送時間足りますか?」などと、気を遣ったり謝罪したりしたらしく、いわゆる「男を上げた」わけですが、今回は、うーん、松尾五段は謝ってる様子は見えませんでしたし、その後の感想戦でもいないかのように扱われてましたしねぇ。どうなんでしょう。

 とりあえず、来月号のNHK将棋講座テキストは買わねばなりませんね。この対局の解説が載るので。

*1:「故意でなく、歩を打つなら3七に叩いてから、3六に打つ」という故意側の意見も、「いや、桂馬だと思って打ったからこそ、3七でなく3六に打ったんだ」という、故意じゃない側の意見もどちらも頷けましたり