初めてのリアル道場

 つーことで、去る11月12日将棋の日に、関西将棋連盟で行われたイベントに参加して参りました……とかくと、いささか嘘になる。本当は参加しようと思っていたのだけど、寝坊したから参加できず、やむを得ず一般の対局を行ったというのが真相だけど、まぁ、TVカメラも回ってたし、ちょこっとくらい映ったかもだから「参加した」と言わせてくださいませ。


 で、初めてのリアル道場だったからのっけから困った事態に陥ってしまう。自分のレベルが分からないのである。将棋倶楽部24では5級だから、町道場との比較表を見ると2,3級となっているのだけど、現在のRは自己最高なだけに実際はもう少し下が予想される。そこで、とりあえず「4,5級だと思います」ということで、対局スタート。名前、段位などを書いた手合いカードを職員の方に渡すと、職員の方が適当な対戦相手を探してアナウンスしてくれるという形式で行われる。
 最初は8級の男の子と僕の香落ちでの対局だった。これは相手が囲い方を誤ってしまったのもあって王手角取りをかけて僕の勝ち。続く相手は4級の男の子。僕の居飛車穴熊に対し、四間飛車からの猛攻を加え男の子有利。が、ここで負けるわけにもいかないわけで頑強に粘った結果、相手にミスが出て勝ち。幸先の良いスタートを切った。
 その後、華麗に三連勝を飾った僕だがここでいささか拙いことに気付いた。8級や4級ならまだしも、その後の三連勝はそれぞれ1級、初段、3段相手のものだったのだ。なんぼなんでも、4,5級の人間が3段に勝っては拙い。もしかして、もの凄い過小登録をしたんじゃ無かろうか、そう思った僕の次の対戦相手は中尾巻のおしゃれおじいさま(3段)同じ3段でもこのおじいさまは強い3段だったらしく、相振り飛車から手もなく負けてしまう。終局後、「お兄さん、三段くらいはあるんじゃないかなぁ。4,5級はちょっとひどいで」と言われてしまう。申し訳ない(汗。


 この一敗がきっかけになったのか、その後怒濤の3連敗。内容も「相手に二手指しされる*1」、「飛車をただで取られた後、とん死」、「入玉できそうだったのにとん死」と酷い内容。その後、一勝を返すものの再び二連敗で終了。しかも、その内一敗は生涯初めての二歩での負けというひどさ。相手がごついおじさんだった割には気のいい人で、それをきっかけに雑談に興じれたのは良かったが、しかし、何ともはや酷い。


 思うにこれは僕の棋風が災いしているのだろうと思う。棋風というか弱点なのだが、僕は序中盤で形勢を損ねることが少なくない。そこから我慢に我慢を重ねて終盤ひっくり返すというのがある種のパターンな訳で、そういう勝ち方だけにやたら疲れるのである。だから、堰を切ったように連敗したのはその辺りに原因があったのではないかと、言い訳してみる所存であります。


 最終的に段位は初段位と認定されたようで、今度からは胸を張って「初段です」と言えるわけだ。良かった良かった。
 しかし、気になったのは子供のマナーの悪さ。「将棋で礼儀作法を〜」と言うのであれば、まずお膝元の連盟道場から初めて欲しいものだと思った。あと、そこしか場所がとれなかったのかもしれないが、エレベーターホールが喫煙所になってるのもちょっとどうかなと。道場に入る人は必ずそこを通るわけだからそこに喫煙所を作ったんじゃ分煙の効果半減じゃないかとか、そんなことを思いました。
 が、楽しかったので、月一くらいで行けたらいいなぁ。

*1:この時の相手は小学校低学年くらいの子供だったのだけど、こちらが何を指したか見ずに次の手を指してる感があってあまりマナーは良くなかった