ちょっと前に見た夢

 起きたとき、ちょっと涙しそうなくらい切なかったのでメモ。

 
 ヒロインは女の子で、彼女は膝から下がなかった。おそらく後天的に失ったものだと思われる。その上、両目の視力もだいぶ失っていて、失明するんじゃないかっていう状態だった。僕は彼女のクラスメイトで、ある日、車いすの彼女が男の子らにいじめられているのを見てしまう。で、彼女がどこかに監禁されそうになっていたので、これはいかんなと彼らの隙をついて彼女を脱出させる*1
 で、うまく脱出したことで僕に信頼を寄せてくれたのか、その子がいわゆるデレ状態突入。始終、僕の膝の上に乗ってくるし、僕がトイレに行っていたりすると、歩けない脚で僕を探し回ってたりする。転びそうになってるのを、慌てて駆け寄って抱き上げたり。そんなこんなで幸せな生活を送る僕たちだったのだが、敵の追っ手はすぐそこまで迫っており……ある日、僕が出先から戻ってくると彼女は首を吊った状態でそこにいた。脚のことを考えても、彼女が自分でそうできるわけないから、誰かに吊されたに違いない。僕は、(夢だしね)死んでいることを知っていながら、まだ息があるかもと必死で下ろそうとするけど、なかなかうまくいかず、気ばかりが焦って……というところで目が覚めた。


 何というか、無条件で自分を慕ってくる、愛すべき存在が理不尽に奪われるってこういうことなんだなぁと。起きてしばらく妙に悲しかったです。


 で、しばらくして、こちらを思い出して、「あ、彼女は人形だったのかも」と思った。とても軽かったし、男としては小柄な僕の膝にもすっぽり収まっていたから。そう考えると、なにやらよけい切なくなってくるなぁ。
 しかし、これだけの萌えを夢の中で創造できるとは自分をまだまだ捨てたものではないなと、なんか妙な自信を持った僕なのでした。


 ……いや、もしかしたらこんな夢を見たのは、寝る前に蒼い子が出てくる同人誌とか読んじゃったからかもしれないけどさ。

*1:車いすの上に彼女の代わりに別の人形を置いておき、彼女をキャスター付きの椅子に乗せて連れ出すという設定付き