久々のリアル対局

 先日、文芸サークルの試食会に僕の部屋が使われたことはお伝えしたとおりですが、その折に2局ほど将棋を指しました。相手はIくん&Mくんのコンビ。二人とも囲いを二つ三つ知ってるくらいだそうだから、力を合わせれば僕と同等になるだろうとの目算らしい。しかし、こちとて今までに棋書を20冊近く、つまりは2万円以上買っている人間だ。そう簡単に負けるはしないだろう、と思っていたらば序盤にいきなり王手飛車を決められる……orz。お前は2万をどぶに捨てたのかと。
 後悔先に立たず、取られたものは仕方ないのでとにかくガチガチに固めて相手の攻撃を受け止め、そのときに得た駒で逆襲しようと企んで4枚美濃に組んだらば、慎重なMくんはたれ歩攻めを敢行。それに乗じて馬を作ったものの馬一枚では攻めも作れないわけで、どうしようもない。僕に言い方向に働く材料は相手が矢倉に近い状態にしながら6九の金を上がっていないこと。即ち、玉頭と玉の腹が大きな弱点になっているから駒が入れば逆転する目があること。何とか桂香を手に入れ、8七を狙って8四香、9五桂と打つも、8六歩と手筋で受けられ絶体絶命。
 もう駄目かと思ったのだけど、ここで先手がミスを連発。馬を追いに来たのだけど手順に、馬が6九の金に直射してしまう。そこで、8七桂成。逃げると6九馬が入るため(同玉は頭金で詰むからこの馬は捕れない)、やむを得ず同玉だが、そこでも6九馬が入り、先手はいきなり寄り形。その後も、飛車をただで渡すなどのポカが入り、結局、何とか逆転勝ちすることが出来た。とはいえ、決して褒められた棋譜ではないなぁ。
 第二局は途中で、酔った(振りした)女の子が乱入してきたため中断に。とはいえ、久々のリアル対局はネット対局にはない緊迫感があって、あれはあれで楽しかった。6九の金にあたる位置に馬を引いたときなんか「こんなところに追いやられたら勝てないよなぁ」とか呟いてました。呟き戦術効くわ、やっぱ。