ヤンマーニ中毒を治療

 先日、初めてヤンマーニを聞いてから寝ても覚めても料理中も授業中もお風呂の中でも頭の中でヤンマーニが流れ続けていたのでこれは拙いぜと、中毒の緩和に乗り出す。経験則上、こういう場合は別の音楽で上から塗りつぶすのが効果的だ。どうせならヤンマーニの真逆のような曲でやった方が良いだろう。そう考えた私は、手持ちの曲の中から一組のデュオの音楽を選び出す。
 彼らの名はサイモン&ガーファンクル。20世紀を代表する名デュオだ。ヤンマーニが女性歌手でロックで日本語なのと比較すると、後者は男性歌手でフォークで英語と、ほとんど性質を異にするものといえる。これならば大丈夫だろう。私は彼らの音楽を流すことにする。曲は散々悩んだ結果、“Scarborough Fair/Canticle”にする。理由は、NHKの音楽番組でさだまさしだったか南こうせつだったかが歌ってて、ちょっと気に入ったから。聞いてみると不思議不思議、ヤンマーニが消えていく。これで、呪縛から逃れられるとほっとした私は、気がつけば自分が何かを呟いているのに気づく。
 Parsley, sage, rosemary and thyme.
 ……これはこれで中毒性が強いんだよねぇ