健康スポーツ体育実習第2回 『メガネくん、登場』

 もう5月も終わりの時期に、4月の中頃の話をするのもどうかと思いましたが、まぁ、憶えてるし、良いかみたいな。

 さて、前回、ゆるゆるパーマの女の子と同じグループになった辺りまで話をしましたが、実はこの時点で、Sくんという人が欠席で来てなかったわけです。どんな人だろうなぁ、と思いながら2回目の授業に出てみると、今日は来てらっしゃる。眼鏡をかけた理知的な顔、細身な身体。だが、それらに惑わされてはいけない。僕の背中を一筋の汗が伝う。

――この人、出来る……!!

 話を聞いてみると卓球をやってたことがあるそうで、なるほど、雰囲気が違うはず。明らかに出来る人の身のこなしなわけだ。
 
 この日は、最初はラリーの練習だったのだけど、実は僕、ラリーは相当に下手で毎日部活でやってた中学時代を含めても50回以上続いた記憶がない。そもそも、僕はツッツキで粘りつつ、相手の球が浮いたところを叩くタイプなので、試合中に普通にフォアハンドで打つことはほとんど無いのだ。よって、ラリーではポロポロ、ミスる。相手がSくんだし良いかぁ、と思ってドライブを掛けると、「ドライブがかかってるよ」と注意される。いや、かかってるんじゃなくて掛けてるの。
 それでもそれでも結局二十数回しか出来ず、終了。続いて別の男の子とやることになったけど、この子はテニスしかやったことがない子なので球がどうしても高めに来る。これを普通に打ち返すとオーバーしてしまうので、スマッシュの要領で台にたたきつけるような感じで、かつ優しく打ち返す。叩くわけだから、どうしても肘があがってしまうわけで、そこをまた、注意されたり。うーむ、ラリーは難しい。

 その後、実戦練習に入ったわけだけど、流石にゆる巻きな女の子(Hさん)やテニスな男の子(Mくん)には負けない。が、が、問題はメガネなSくん。この子がペンハンドの非常に嫌らしいプレイヤーで、具体的にどんな感じかというと某福岡のH兄さんがペンになって、かつ回転が1.2倍増しくらいになったもので*1、これがなかなか手強い。
 兄さんに比べればスマッシュが多少遅いわけだが、それとて高く浮かせてしまったらレシーブできるところには打ってくれないわけで、激しく神経を使わされる。

 結局、ポイント的には勝ったのだけど、これは僕の調子が良かったからだろうから……。調子が普通の時に当たったら勝てる気がしなかったりする。
 くまった、くまった。

*1:内輪ネタやなぁ。高校の同級生しか分からないような気も……