新歓に初参加

 授業が終わり、何事も無いかのようにすたすた帰っていたらサークルのメンバーに補足される。どうも、新歓の茶話会があるらしく、新歓祭にも来なかったんだし、参加して欲しいとのこと。体調が悪かったとはいえ、テント張り云々を欠席したのは事実なため、ここで帰るのも気が引けて、出ることに。
 とはいえ、初対面の人間と盛り上がれるタイプでもないので、友人の脇について、新入生とお話をするサークル仲間を見つつ、時折、口を挟んでいただけだったのだが、しかし、突然、自己紹介をせよとの命が下る。しかも、オチをちゃんとつけろとのこと。お笑いセンス皆無の私に何をさせる、と思いながらも、一生懸命考える。見ると、同級生達は大小の差こそあれ、皆、笑いを取っている。「ええい、関西の大学生は化け物か」と内心呟きながら、考えていると、いつのまにやら俺のターン。「デュエル」とか言いかけたが、自制して、とりあえず、「スキーとスケートが苦手で、滑るので得意なのはジョークと試験だけな山倉です」と入って、「好きな作家は国内新本格麻枝准です」と堂々とエロゲライターの名前を挙げ、「最近は単位を落とすのが得意になってきましたが、話を落とすのは下手ですので、この辺りで」と締める。
 やや受けだったが、まぁ、良しとしよう。

 その後は、夕食をみんなで摂り、解散。雨の中、濡れていた僕にそっと傘を差し掛けてくれたMくんに万歳。いや、素晴らしい方だよ、あなたは。