ちょっと欲しいかもとか思ってしまった

 人気声優陣による『日本の昔話』朗読CD発売発表


 田中理恵若本規夫能登麻美子と実力派声優が全六話の昔話を朗読するというCDなのですが、以前、同じところが出した『田中理恵百人一首』よりは実用範囲が広いかなと。オタクなパパが娘・息子と一緒に楽しむには最適です。『花咲じいさん』や『かちかち山』というスタンダードから、『白い鳥』や『鬼六』などちとマイナーなものまでカバーしているのも良い感じ。因みに鬼六は団鬼六とは無関係のようですので、一瞬、ビクッとしたそこのお母さんもご安心を。


 ネックとなるのはやはり価格でしょうか。CD二枚組で6話3000円っていうのは出演者を考えると、オタクグッズとして結構妥当な価格だと思うのですが、問題はそのオタク界の妥当な価格というのが一般の基準からするとちょっと上目に設定されていることで、声優がどうこうというのを考えない、ただの朗読CDなら2400円くらいが妥当じゃないかなと。この600円の差に世のお母さん方は結構うるさいですからね。声優オタ以外まで広がるのはちょっと難しいかなと思います。


 ただ、上にも書いたように読み手は皆、演技に非常に定評がある声優ばかりです。そういった当代随一のボイスアクター達が魅せてくれる昔話の世界に浸るという贅沢を味わうのは良いことだと思うし、その贅沢が差額600円で味わえると考えるなら、このCDを買うという選択肢もありじゃないかなと思います。一通り視聴してみましたが(公式サイトの下の方にあります)、田中理恵さんの理知的な声も非常にすてきでしたし、能登麻美子さんの柔らかな音読も非常に素晴らしく、あぁ、もう、能登可愛いよ能登……といった感じに良かったです。問題は『かちかち山』の穴子若本様で、下手ではないし、むしろ上手いのだけど、ちょっと独特すぎて僕は吹き出してしまった。


 まぁ、そんな感じですが、結構お勧めですよ。特にオタなパパに。