出来の悪い奈須作品みたいになりそうだ。

 「感情が高ぶると背景にお花がぽんぽん飛び出しちゃう、少女漫画みたいに可愛いお母さん」の物語を書いた後輩がいて、「面白かったから続きが読みたいけど、続編描かないの? なら、僕描いちゃうよ?」と言ったところ「私が描くと変になりそうだから、是非、描いちゃってください」と言われて逆に困ってしまった。さすがに続編はまずいだろうから、前日譚を描こうと思ったのだけど、どうにも僕はこういうのには向いていないようだ。


 なんで、お花が出てくるかが気になるのだ。


 そりゃ、「そういうものだ」で描くべきなのは分かるが、しかし、理由もなく花が出てくるのはおかしいのである。しかも、出てきた花でジャムを作って食べている辺り、それは本物の花なのだ。剣とか盾を作り出す人や、和菓子を作り出す人はエロゲにいた気がするが、こちとらそんな無機物あるいは無生物ではなくれっきとした有機物、植物なのである。かなり高位な投○なのだ。それほどの能力を持つママが普通に暮らしてるはずがない。何かしらの組織から命を狙われてたりするに違いない。
 しかし、このママ、天然ボケだし、娘にも緊迫感がない。……そうか、単身赴任のパパが怪しい! パパは協会に所属する魔術師に違いない! よーし、こうなったらパパとママの出逢いを描くしかないでないか。季刊誌のテーマ(仮)であるところの「さくら」をうまく絡ませて描くのだ……と、どうしても「奇」を「理」で従えてしまおうとしてしまうのです。これはミステリ読みの悲しい性か……


 ちなみにタイトルはすでに決まってます。つーか、原作が『はなふぶき 1 Sunflower』だから、このフォーマットに従えば良いから簡単なのです。


 タイトルは『はなふぶき 0 Cherryblossom』 〜これは始まり(ゼロ)に至る物語〜


 どう見てもパクりです。本当にありがとうございました…………orz


 いかんな、このままじゃ本当に超絶劣化版奈須作品になってしまう。新歓用の原稿であるのに。