智代アフターについて追記

 Wikipediaのこの作品の欄に「(シナリオは)麻枝氏が空き時間にほとんど1人で作成」みたいな記述が妙に納得した昨今です。コンシューマではシナリオ加筆はもちろんのこと、エンディングも追加されるそうで、ちょっと安心。


 さて、エンディングテーマを数十回聞いて、何となく先日感じた「何だかなぁ」みたいな部分が言語化できそうな感じになってきました。つまるところはあれです。「Beautiful Life」と「Wonderful Life」は違うんだな、という部分が引っかかってたわけです。例として適切か分かりませんけど、某聖杯戦争の赤い騎士の生き様ってのはある意味では「美しい」ものだと思うんですよ。詳細を書くとネタバレになるので、書けませんけど、あの生き様、人生は「美しい」ものだと思うんです。
 でも、「美しい」人生ってのがそのまま「素晴らしい」人生だとは限らないのですよね。そして、本作においてもその二つの乖離は見られるわけです。エンディングで見せられた生き様は非常に美しいものだと思います。でも、そこには(どこぞの剣士ではありませんが)「数に入っていない」人物がいる。そして、その「数に入ってない」人物こそが、この作品をプレイした大多数の人間が幸せな――素晴らしい人生を送って欲しい人物だったと思うんです。
 だからこそ、クライマックスであるエンディングにおいて「違和感」を感じてしまうんだと思います。なんか違うんだよなぁ、と。


 とはいえ、それに関していえばシナリオに少し手を入れれば修正可能だと思う。だからこそ、コンシューマ版には期待したいけど、買うかどうかは未定かな。