米澤穂信 『夏期限定トロピカルパフェ事件』
- 作者: 米澤穂信
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2006/04/11
- メディア: 文庫
- 購入: 8人 クリック: 152回
- この商品を含むブログ (529件) を見る
各地で「ここで切るのー」、「続きが気になる」、「早く続編読みたい」との声が上がってる本作は『春季限定イチゴタルト事件』に続く<小市民シリーズ>の第2弾だ。前回は連作短編的な形式になっていたが、今回は章立てされていることもあって基本的には長編として読むべきだと思うが、「一話完結」みたいな感じの謎もあるので、独立した短編として読める章もある。
で、感想なのだが、続きが凄く気になる(笑)。いや、ホントに。
いささか解決シーンでの推理の整理が上手く出来ていないような気もしたけれど、それを除けばミステリとして非常に面白い。あまり言うとネタバレになってしまうかもしれないが、キャラクター小説とミステリとが非常に高次元で結びついている。それはもちろん、キャラクター小説としても、ミステリとしても良く出来ているということだけど、それだけでない+αがあるということでもある。そのαが何に当たる部分かは是非、実際に読んで確かめて欲しいと思う。
それにしても小佐内さんは反則である。色々な意味で反則である。作中の描写と表紙のイラストで容姿が違うような気もするが、そういった部分も含めて反則である。どんな風に反則は是非、実際に読んで(ry。
つまるところはお勧めです、ってことなのだ。