駅前で演説してるおじさんを見た。

 教育基本法の改正に反対しているらしくて、多分、学校の先生なのだと思うけど乗ってる街宣車のフレーズが「教え子を再び戦場に送るな」ってのには流石に吹き出した。いくら何でも論理の飛躍が過ぎるだろう。
 こういう「愛国心」即「戦争」といった馬鹿の一つ覚えみたいな思考が教師の間で蔓延してるのなら、教育基本法に「愛国心」を盛り込むのもやむなしかなぁと思ってしまう。


 日本の教育の極左化というのは前から言われていたけれど、ああいう先生が教えてるんじゃ仕方ないな、と。僕が教わってきた先生達もそれぞれ良い先生だったと思うけど、基本的には左寄りで、当時「かなり右寄りだなぁ」と思っていた先生も今から思い返してみれば中道か、少し右寄りかなくらいだったような気がする。
 ここまでやるかぁと思ったのは、以前買った小論文の参考書で、左派・右派をそれぞれ動物でデフォルメして表していたものがあったのだが、それだと、左派はウサギ・象・キリン(目がきらきらしてる。けなげっぽい。良い奴そう)で右派はトラ、ライオン、チータ(目血走りすぎ。よだれ垂らしすぎ。悪そう)で、ちょっとなぁと苦笑したのを覚えている。
 ようは教育現場だけでなく、それを補完する立場にある参考書を出している出版社も相当に左寄りだということだ。


 とはいえ、これは仕方ないかなぁとも思う。無垢な小学生の頃から極左教育を延々12年受け続けたら素直な子ならそれこそが唯一にして絶対の正義、とか思いかねないし、仮にそういった子が大学に入って右寄りな先輩に「啓蒙」されて、「そうか!」と思っても、「自分も啓蒙しなきゃ」とばかりに拡声器を片手に大学構内で延々演説してるその姿はお世辞にも格好良いものではないし、むしろ関わり合いになりたくない類のものだ。
 これを見た「普通の子」は「右寄りには近寄りたくないなぁ、やっぱりちょっと左寄りくらいが一番」とばかりに極左路線を歩むわけでそういった意味では現状も仕方ないのかなぁ、と。


 とはいえ、極左も極右も同じように危険なことに変わりはないわけで、バランスのとれた教育を目指してもらいたいものですが、日教組の天秤自体狂ってそうだからなぁ。政治の方でバランスを取るような動きをするのもやむを得ないところではないでしょうか。