吝嗇家の失敗1

 先日、スーパーに行くと、プルコギセットなるソースと野菜とお肉(国産牛200g)がセットになったものが580円で売ってありまして。それ自体は良いなぁとは思ったものの、一食600円はちょっと贅沢かなと思いスルーしようと思ったわけです。
 ところが、よく見たら値段の上に半額シールが貼ってありまして、これが290円なら買いなんじゃないかと、興奮した私は手元にあったプルコギセットをかごに入れて、他の買い物を手早く済ますとそそくさとレジに会計に行ったわけです。
 が、そこでレジをやってもらってると、なにやらおかしい。1200円程度ですむはずなのに、1500円もしている。この300円の差はなんだよ、レジ間違ってるんじゃないの? と思いながらサッカー台でレシートを確認すると、やはり、例のプルコギセットが半額になってない。
 これだから、閉店間際のレジ係は……と思いながら、ビニール袋からプルコギセットを取り出すと……無い。


 半額シールがどこにも無いっっっっっっっ


 いやいや、おかしいだろ、だって、さっき確かにシールが貼ってあっ……たのは、これの隣にあったプルコギセットかっ。と、いうことは私は半額シールが貼ってあるパックではなく、わざわざその隣にあった値引きなしのパックを買ったということに……orz


 さすがに「やっぱ、こっちの半額のにしてください」という勇気はなく、とぼとぼとスーパーから立ち去ったのでした。たかが300円、されど300円。このとき受けた精神的ダメージは300円という金額を遙かに超えたものであったことは確かです。