修羅場、その後

 昨日夜の修羅場、本格的にエンジンが入ったのは真夜中2時くらいで、そこから1時間くらい一心不乱に書き続ける。が、次の日の一限が体育であることも考慮してそこで切り上げることに。このとき(数ヶ月前から書いていたものと併せて)述べ枚数原稿用紙28枚。まぁ、50枚くらいで仕上がるか、というのがこの時点での大まかな見積もり。

 一夜明けて今日、体育でズタボロになった身体を引きづり帰宅した私は、再び一心不乱に原稿に向かう。スタートは1時。部会は大体7時過ぎまであっているから5時間以内に書き上げれば何とかなるか。残り22枚を5時間で割って1時間当たり4枚。そこそこの速さではあるけど、昔取った杵柄、これくらいなら行けるだろう。
 合間に洗濯なんかをしながら、書く書く書く。時計の針は無情に進み4時、5時、そして6時を指す。6時の段階で物語は終盤。シーン的にはあと2つ、3つほどで終わる。難しいシーンだったけど、気合いでねじ伏せ書き上げる。次のシーンは比較的楽なはず。時間はないが諦めなければ大丈夫なはず、そう思いながら上書き保存をしようとすると……えらー? 
 何度やっても上書き保存が出来ず、新しいファイル名をつけて保存してもテキストファイルになっていない。どういうことか分からないけれど、データが消えるのは嫌だからとりあえず一太郎を起動してそちらで保存する。と、こちらだと普通に保存できる。どうしてだろう? と考えてみたとき、その昔「文字数が多すぎるテキストファイルは保存できない」みたいなことを読んだか何かした記憶があることを思い出し、試しに文字数を数えてみると……原稿用紙67枚。連続執筆でやけになっていたのも重なって、思わず吹き出す。あーあ、私、馬鹿だわ。
 ここで思い出して欲しいのは今まで数ヶ月かけて書いた枚数は28枚だったということ。つまり、私はこの数ヶ月間の枚数をたった1日、それも6時間程度で越えてしまったと言うことです。1時間頭約6.5枚のハイペース。すげぇや、僕、と思ったけれどよくよく考えれば毎日こんなに真面目にやっていたら、修羅場だ何だと騒ぐ必要も無かったのではないだろうか。
 ここまで考えた僕は、我に返って時計をみる。短針は残酷にも7という数字の上にあり、長針は既に3を指していた。つまり、原稿を落としたわけだ。

 そんな馬鹿な私に残されたのはどう考えても長大すぎるラブコン作品と、疲労感、そしてじくじくと背中を蝕む痛みだけだった……