『ここはとあるレストラン』

 という、有名なリドルストーリー(?)を今更ながら読みまして。その解釈にうんうん頭を唸らせておりました。以下がそのお話

ある日、私は森に迷ってしまった。
夜になりお腹も減ってきた。
そんな中、一軒のお店を見つけた。
「ここはとあるレストラン」
変な名前の店だ。
私は人気メニューの「ナポリタン」を注文する。
数分後、ナポリタンがくる。私は食べる。
……なんか変だ。しょっぱい。変にしょっぱい。頭が痛い。
私は苦情を言った。
店長:「すいません作り直します。御代も結構です。」
数分後、ナポリタンがくる。私は食べる。今度は平気みたいだ。
私は店をでる。
しばらくして、私は気づいてしまった……
ここはとあるレストラン……
人気メニューは……ナポリタン……

 ググってみると、色々解答らしきものが模索されていて、ちょっとしたカオス状態だったりするわけですが、自分の中ではちょっと納得がいく答えが見つかったので、とりあえず良かったなと。こういうのをテーマに競作してみるのも面白いかもですね。因みに僕の解答は「続きを読む」以下で



 人が迷うような森の中で、普通にレストランを営業しているというのがそもそも不思議なわけで、そのこと自体がこの物語の奇妙さをより際だたせているように思います。わざわざそんなところでレストランを開業するというのは、何かしらやましいことをやっているのではないかと推測が出来るわけです。注目すべきは人気料理の「ナポリタン」。「初めて来たお店の人気メニューを知ってるのはおかしい」という意見も多くみられたのだけど、その店の人気料理って結構プッシュしてあることがあるんじゃないかなと。極端な話、メニューに「当店一番人気です」とか書いてあったかもしれないわけだし。


 ではそのナポリタンを僕がどう解釈しているかというと、これはやっぱり"Neapolitan"なんだろうなと。日本でこそ「ナポリタン」というとパスタな訳ですが、普通に英語としてみると「ナポリ風(の)〜」とか「ナポリ」とかそういう意味になるのではないかと。で、太字にしたことからも分かるように、ナポリタンとはナポリ人入りパスタ、即ち人肉パスタではなかったかと。


 では、何故、「しょっぱい」のか。
 考えられるのは森の中で電力供給が十分でないため、あるいは十分な大きさの冷蔵庫、冷凍庫がなかったため、「塩漬け」にして保存してたからではないかと。だから、どうしても味がしょっぱくなっちゃう。迷うようなところにあるレストランに来るのは、そこを目指してくる客だろうし、「人肉」を出してるわけだから代金も相当なものになるだろうと、だからこそ森の中でも経営が成り立ってるんじゃないかなと。


 で、主人公が代金を請求されなかったのは、「こいつは、人肉目当て出来たんじゃないな」と思った主人が、とにもかくにも早くかえって欲しかったからではないかと。パスタの代金がン万円とか言ったら流石に怪しまれるだろうしと。


 ただ、これだと「ここはとあるレストラン」という部分を完璧に無視した解答になっちゃうんだよなぁ。もう少しスマートな解答がありそうだとは思うのですが。