R-1の総集編(?)をちら見

 僕は関西に住んでいるけれど、お笑い番組を見ることはほとんど無い。それはTVに出てるタレントがいかにも頑張ってるようだと、見る側も疲れちゃう*1からで、こちらのお笑い番組は割と若手を起用してるケースが多く、彼らは相当頑張ってることが多く。だからこそ、逆に見る気が起きない。頑張ってる割に面白くないことが多いので、疲れる上につまらないのでは何のためにTVをつけたのか分からないからだ。


 先日、放送されてたR-1の総集編を見たのも、たまたま気が向いたからつけてみただけで、残念ながら僕が見た範囲では「これは!」と思うような芸人さんはいなかった*2
 じゃあ、何で取り上げたかというと、そこに児玉清さんが出ていたからで、VTRでアタックチャンス! とかやってたからだ。ここまでが長い長い前振りで、本題はここから下になる。


 実はアタックチャンスといえば、僕は一月ほど前に見知らぬおじさんに少し失礼なことをしてしまった。そのとき、僕は福岡から帰ってきたところで、地下鉄三宮駅の登りエスカレーターに乗っていた。目の前のおじさんは50代後半だろうか、スーツを着て、左手にはアタッシュケースっぽいバックを持っていた。
 ベルトに掴まったままボーッとしていると、突然、前のおじさんが腕の体操らしきものを始めた。右手を肘を起点にくっと持ち上げ、ぴたっと止める。それをまたすーっと降ろしては、くっと持ち上げ、ぴたっと止める。そういった動きを繰り返し始めたのだ。ダンベルを持ち上げるような感じを想像してもらえればいいのだが、ギュッと握りしめられた拳は手の甲が下ではなく、右を向いている。
 不思議だなぁ、と思っていたが、このおじさんはそんな風にしてダンベルを持つのかもしれないと思ってスルー……していれば良かったのである。その動きからあるものを想像した僕は、思わず動きに合わせて小声で呟いてしまったのである。


アタックチャンス! アタックチャンス! アタックチャンス!」と


 それが聞こえたのだろうか、おじさんはすぐさまその動きをやめ、エスカレーターを登り終えると、そそくさと姿を消してしまわれたのである。


……正直、すまんかった。

*1:確か所さんがそう言ってた

*2:逆の意味で「これは……」はいっぱいいたけど