第15回北九州将棋フェスティバルについて

 とても楽しくて僕なんかは帰りの電車でも興奮さめやらぬ状態だったのだけど、その反面、改善すべき点もいくつかあったかな、と。


 例えば、イベントホールの片隅に自由対局コーナーなるものがあって、そこで文字通り自由に対局できるようになっていたのだけど、これが残念ながら二席しかなく、同時に対局できる人が4人しかいなかった。指導対局用に安価な盤駒は大量に用意してあり、机も十分にあったのでもう少し増やしても良いのではないかと思った。
 もちろん、席を増やせばそこにかける人員を増やさなきゃだろうから、色々と大変なのかもしれないが、近くには北九州市立大もあるし、ボランティアを募れば集まってくれるのではないかなとも思う。それでなくても、書籍グッズの売り上げはかなりよさげだったから、学生バイトを数人雇ってもやれるんじゃないかなぁ、とか。
 リアル対局する機会・場所が少なくなってきた昨今だからこそ、こういった大きなイベント会場に自由対局コーナーがあるっていうのは、とりわけ子どもやお年寄り達にとってはありがたいことじゃないかなぁと思った。


 もう一つの改善点はホールでの対局についてであって、目の前で対局、解説は別室からイヤホンを使っての中継、という形式はなるほどよく考えたなと思ったのだけど、観戦者の多くがお年寄りであったというのが大きな落とし穴だったと思う。
 お年寄りの中には驚くほど耳が遠い方もいて、イヤホンの音量を最大にして聞いている方もいらっしゃったのだが、イヤホン自体がさほど遮音性・密閉性を重視したものでは無かったため、大分席が離れた僕の耳にまで(そのイヤホンから洩れた)解説の声が聞こえてきたのだ。
 しかも、対局が進むに連れ、興奮されたのか局面の検討を大きな声でされるグループまで出てきてしまい*1、誰かが「山崎勝ちだ!」と言った声は対局者にまで聞こえたんじゃないかなぁ、と。
 もちろん、対局者の方がそんな声をいちいち気にしたとは思わないけど、ただ、あれだけうるさいとやっぱり集中力の妨げになったかなぁ、と。割と(解説によると)ミスの多い対局だったし。


 他に気になったのは室田女流2級の読み上げの拙さ。浦野さんが「今日が初読み上げだから〜」とフォローしてたけど、慣れて無いどころか練習したかも怪しかったのはちょっと残念。とはいえ、かくいう私も同じ立場なら同じようにミスしてたと思うけど。
 また、イベント会場にあった無料コーヒーはお茶の方がいいかな。子どもが割りと多かったしさ。

 それらの点を差し引きにしても非常に楽しいイベントだったので、来年も出来たら参加したいなぁと。関西将棋会館の将棋道場なんかにも行ってみようかな。

*1:この声がホールだから良く響く!