買っちゃった その2

 僕は紅茶が好きで、自分でおいしく淹れるた紅茶を飲むのが好きだ。しかし、一方できちんと紅茶を入れるのは割と面倒だったりする。お湯を沸かすときも沸騰しすぎないように見張っておかないといけないし、事前にポットやカップを温めなくてはいけないし、蒸らす時間も計らなきゃだし、淹れ終わったらティーストレーナーを使って、濾しながら別の容器に移さなきゃだし……と、精神的にも物理的にも忙しい朝にはとても淹れる気にならなかったりする。
 その結果、どうなるかというと、棚には紅茶の葉が溜まりまくり、それでいていつか飲みたいなぁと思う茶葉は増えていくという何やら積読のような悪循環を見せるようになる。いや、積読はまだ良い。本には賞味期限はないし、その気になれば大抵の場所で読めるのだから、消費しようと思えばその機会はいくらでも増やせる。
 が、紅茶は賞味期限のある食品であるし、かつ淹れることも自宅でしかできない。つまり、消費しづらい上にタイムリミットまでついているのである。これは拙い。そう考えた僕は一計を案じた。紅茶を入れることが出来るコーヒーメーカーを買えばいいのだ。
 味はそこそこでありさえすればいい。手間が掛からず、紅茶が飲めればそれで良い。そういう条件で探した結果、見つかったのは二つ。一つは上であげたサンヨーのもの、もう一つは最近出たばかりの東芝製のもの(↓)。

TOSHIBA コーヒーメーカー ブラック HCD-6LJ(K)

TOSHIBA コーヒーメーカー ブラック HCD-6LJ(K)

 値段はほぼ同等なので迷ったが、実はサンヨー製のものが実家で使ってるものと同等のもの(実家のには電動ミルがついている)であり、ある程度、味に信頼が置けることとデザインが良かったので結局、前者にして近所のディスカウントストアで3300円で購入した。

 紅茶やジャスミンティ、烏龍茶、珈琲などを淹れて飲んでみたが、紅茶と珈琲はまず及第点といえた。特に、紅茶はそれほど期待していなかったにもかかわらず、下手したら僕が淹れるよりよほどおいしいくらいで、精進が必要だなと思った。
 うーん、と思ったのは烏龍茶。茶葉をケチったためか、あるいは低温抽出であるためかイマイチ、「苦み」が出ていなかったような気がした。その分、味はマイルドで、こういうのが好きという人もいるだろうが、僕はちょっと苦いくらいが好きなのでちょっと残念に感じた。

 ただ、これはもしかしたら茶葉の形状に依るものかもしれない。烏龍茶はリーフタイプだったが、紅茶の方はCTCだったので、抽出制度は後者の方が高い。その辺りが味に影響を与えているのかもしれない。これはつまり、CTC以外の紅茶の時、烏龍茶の時のようなパンチのない味になってしまう危険性があるということであり、今からそのときを考えてちょっとびくびくしていたりする。
 まぁ、今のCTCがしばらく無くなりそうにないわけだが。

 とりあえず、コーヒーメーカーとしてはなかなか優秀な機械ですので、コストパフォーマンスはなかなかのものかと。そこそこのお金で、まぁまぁな味を得たい人にはお勧め。ただ、It'sモデルでない黒はデザインで好き嫌いが出そうな感じではあります(↓)

 あと、もう一つ弱点は保温性の無さ。シャワードリップということで抽出口がなかなかに大きいです。そのため、(保温板はついてますが)淹れた珈琲を放っておくとどうしても冷めやすい傾向にはあります。とはいえ、飲む分淹れてすぐに飲んでしまえば気になる点ではありませんし、別に保温用の容器を使っても良いかもしれません。

 個人的には出費分以上の働きをしてくれているので大満足です。