バトンが回ってきたようで

 Musical Baton彬さんから回ってきたようなので、一応、答えてみようかな、と。

  • Total volume of music files on my computer (コンピュータに入ってる音楽ファイルの容量)

 調べてみたらば2.24GBもありました(苦笑)。Atrac3plus 256kbpsというファイル形式とビットレートが駄目なのかもしれないけど、Hi-MDユーザなもので、この辺りはしかたないことでもあります。

  • Song playing right now(今聞いている曲)

 通販で届いたばっかのソララドアペンドを聞きまくってますが、商業ベースに乗ってない曲を挙げるのもなんですので


Singles 2000

Singles 2000


 『ヘッドライト・テールライト』は名曲ですね。

  • The last CD I bought (最後に買った CD)

 上記のようにソララドアペンドが最後に買ったCDになるわけですが、普通に購入できるCDだと


ハチミツ

ハチミツ


 スピッツの最高傑作とも言えるアルバム。一曲目から最後の曲までレベルが全く落ちない。草野ワールド全開の音楽は10年前の曲でありながら、色あせることはない。お気に入りは『愛の言葉』、『あじさい通り』、『Y』

  • Five songs(tunes) I listen to a lot, or that mean a lot to me (よく聞く、または特別な思い入れのある 5 曲)


交響曲第九番 合唱付き』 ベートーベン

 年末年始には何かと聞く機会の多いこの曲ですが、それだけに数々の名演奏があります。東西ドイツが統合されたとき、その記念式典で指揮者のレナード・バーンスタインが「歓喜」を称える第四楽章の歌詞の「歓喜」の部分を「自由」に変更して演奏した話は有名です。
 ベートーベンは三大ソナタ交響曲など、多くの作品を残していますが、シラーの大げさな詞に、オーケストラの音楽、そして大合唱団の声が乗っかり、ただひたすら「歓喜」を称えるこの曲は技術云々を飛び越え、心に伝わってきます。
 そう、考えるのではなく、感じるのです。音楽を、そして、「歓喜」を



『見えない小鳥』 谷山浩子(アルバム『Memories』より)


Memories

Memories


 綾辻行人館シリーズをそのまま歌にしたような『王国』とどちらにするか迷いましたが、爽やかで、それでいて哀しいラブソングのこちらを挙げてみました。
 ベストアルバム『memories』でのピアノ弾き語り版がお勧めです。詞中に出てくる「見えない鳥籠に囚われた、見えない小鳥」というフレーズが胸を打ちます。寂しくて、哀しいけど前を向こうとする「ボク」の姿がとても美しく感じられる一曲です。


『楓』 スピッツ(アルバム『Recycle Greatest Hits Of Spitz』より)


RECYCLE Greatest Hits of SPITZ

RECYCLE Greatest Hits of SPITZ


 某ピンクのお方に、「この曲、山倉さんのテーマソングですね」と言われたり、言われなかったりするこの曲。比較的カラオケでは良く歌います。合唱とかやってた割には喉が弱くて、腹筋もふにゃふにゃですので、歌いきる頃にはボロボロになってたりしますが、そのボロボロの状態で「さよーなーらー 君の声を抱いて歩いていくー あぁ、僕のままでどこまで行けるだろう」と歌うのがこの歌の正しい歌い方だと思われます。
 歌詞の美しさ、草野さんの高音、メロディそれらが相まって、とても感動的な曲に仕上がっています。『ホタル』もメロディの美しさなどでは一押しですが、あちらはレベル的にちょっと歌えないので、こちらを挙げてみました(苦笑)


『青空』 Lia(『AIR オリジナルサウンドトラック』より)


AIR オリジナルサウンドトラック

AIR オリジナルサウンドトラック


 作中、反則的な場面で流れるこの曲は僕をパブロフの犬状態にし、しばらくはこの曲を聴いただけで泣けて来るという恐ろしい状態にしてくれました。とにかく、歌い手の声が美しく、詞もまたシチュエーションにばったりハマり、メロディも秀逸とゲームの挿入歌として理想とも言える出来です。
 同じサントラに入ったヴォーカル曲『鳥の詩』や、インストゥルーメンタル曲である『夏影』、『蝉衣』も名曲ですが、一番印象に残っているのはこの曲ですので、こちらを挙げてみました


HanabiLiaLia+Key『Spica/Hanabi/Moon』)


Key Sounds Label Spica/Hanabi/Moon

Key Sounds Label Spica/Hanabi/Moon


 これは凄い。6分間の曲がまるまる一つの世界を、物語を構築している。作詞・作曲は麻枝氏が担当しているのだが、彼がゲームで描く世界が、ここにはある。少女と少年の一夏の逃避行を描いたこの歌はしかし、結末を暗示するかのような閉塞感を感じさせる――それでいて美しい――メロディに乗せて語られる。
 「二人が目指した夢は遠い、二人が無くした夢も遠い」というフレーズも、「つまらないものばかりいつも愛した 増えては困る猫ばかり拾ってた 僕の隣ではいつも君が笑ってた」というフレーズも、その一つ一つが胸に突き刺さる麻枝ワールド。
 ラストで、少年がやっと能動的に動き出すシーンでは思わず涙が溢れる。二人の物語はまだ続く。前途は見えない。目指した夢は遙か遠く、むしろ歌の始まり部分よりも二人は後退している。それでも、少年は夢を目指す。つまらなくも大切な笑顔を取り戻すために



 最後のバトンを渡す相手ですが、何やら巷で妙に氾濫しており、何となく気持ち悪く感じているので、回してくださった彬さんには申し訳ないのですが、僕から先には回さないことにします。まぁ、ささやかな抵抗(?)ということで