過小さんだと思われた。

 将棋倶楽部24はレーティング制というのを導入している。それがどういうものか、詳しくはここを読んで頂ければ良いと思うが、簡単に言えば棋力を点数で表すことで、同じくらいの棋力の人と戦うことが出来るようにするシステムである。
 しかし、システムの常で必ず悪用するものが出てくる。それが「過小さん」である。
 「過小さん」はネーミングの通り、レーティングを実際の棋力よりも小さな値にする人のことである。その人のレーティングをみて、「同じくらい棋力の人だな」と思った人が挑戦すると、ズタボロにやられて痛い目を見る。初心者なんかは全駒*1をされたりしてしまうわけで、そういった意味では、レーティング制度を悪用するたちの悪い輩だといえる。

 その「過小さん」にこの僕が間違えられたわけである。
 
 おそらく、相手の攻めを割と綺麗にいなしたりした上に、最後に王手龍取りなんかをかけたからそう思われたのかもしれないけど、これはこれで割と嬉しかったりする。何故かというと、「過小さん」であるということは、その人のレーティングよりも、本当はずっと強い人だと思われたということだからだ。
 そうかぁ、僕はそんなに強く見えるのかぁ、と思ってニヤニヤしていたが、相手が去り際に残した「今日は過小ばかり。あなたで8人目」という言葉が気になったので、相手がその日に指した棋譜を検索してみたが……過小っぽいのはいないぞ、おい。どれも相手が強いというよりもその人がポカして負けているのばっかりなわけで……。
 もしかして、僕が過小というよりも相手が過大*2だったのでは、とそんなことを考えてしまう今日この頃です。

*1:王以外の駒を全部取られてしまうこと。かなり屈辱的

*2:レーティング登録時の初期数値を自分の実際の棋力よりも上にしてしまった人のこと。街道場と比較すると、段位が辛めになりがちな将棋倶楽部24では、割とありがち