他に話題はないものか……

 こちらこちら、あるいはこちらでも既に言及されていますし、今更僕が何かを述べることもないかなぁ、と思っていたのですが、しかし、この3日間は常軌を逸した非道さですので、コメントしておこうかと。

 さて、JR西日本が現在、袋だたきに遭ってるようですが、批判の仕方が常軌を逸してきましたね。事故後のボーリングやゴルフ、飲み会が非難されてるとか。これは本当に不思議なことで、何故、そんなことが批判されてるのか理解しかねる部分があるのですが、「不謹慎だ!」と言いたいのかしら?
 そういう気持ちになりうるということは理解できるのだけど、それは唯の感情論でしょうし、そもそも事故を起こした職員と遊びに行った職員は全くの別物でしょう? 「遊びに行った職員=JR西日本=事故の当事者」みたいな強引な結び付けをして叩いてるようにしか見えませんが、それこそ「会社に帰属せよ」みたいな例の悪名高き日勤教育と同質のものでしょうに。

 いい加減、個人と組織を同じものと捉えるのは止めませんか。それとも、その程度のことも今のマスコミは出来ませんかね。

 更に驚いたのは記者会見の様子。質問と言うより、関西弁での罵倒を繰り返す記者達、ひとしきりその映像が続いた後、「記者会見ではこのような厳しい質問も飛び交いました」と他人事のように述べるキャスター。あんたんとこの記者も罵倒しとるんだろうが……。
 こんなとこだけ客観的にならんでも……。

 思うに、既にこの事故について報じる必要は無いのではないだろうか。もちろん、事故への対策だとか、過密すぎるとされたダイヤをどうするかだとか、そういった続報ならもちろん取り上げるべきだろうし、そうした情報をこそ僕らは求めている。
 では、現状はどうかというと、事故が起こってしばらくは「遺族の哀しみの声+JRの異常な体質」、それらが飽きられてくると、「○両目に乗っていた人の声+奇跡の脱出+JRのあら探し」。
 もう、良いんじゃないか? 社会正義の御旗を掲げ、巨大企業のお偉いさんを罵倒するのは記者さんにとっちゃ快感かも知らんが、観てるこっちは苦痛そのもの。する質問はくだらないものばっかだし、これが麻生さんの言うところの「公共の電波」なのだから、あきれかえる。マスコミは死んだといわれても仕方ない。*1

 気がつけば、食品安全委員会は「20ヶ月以下の牛についてはBSEの検査は必要なし」とか言ってるし、韓国の大統領はドイツで堂々と反日工作を展開したとかいうし、「ビッグビジネス」とも言われた(違、某会長は辞任してるし、まぁ、最後は別にしてももっと報じるべきものはあるのではないか。
 NHKのトップニュースが「JRの職員がボーリングやゴルフに……」だったときは、壮大なネタかと思ったぞ、おい。

 と、まぁ、最近は密かな楽しみの一つであるところのTVニュースの鑑賞が、アホな記者会見のアホな応酬のせいで、出来ないという、そんな哀しみをちょっと吐露してみたとです。

 食品安全委員会とか、授業で習ってちょっと詳しいんだから、もうちょっと取り上げてくれてもいーじゃんよー。

*1:これならホリエモンが乗っ取った方が面白いものが観れたかもなぁ。